歯科医院で行われる 一般的な歯科治療と最新治療法
「最近、歳のせいか歯がぐらぐらしてきて、好きなものが食べられなくなって、気持ちが滅入ってしまう」
「でも歯医者さんに行くと、すぐ抜きましょうといわれるから、いやよね」
おそらく、日常よく耳にする会話の一コマではないでしょうか。しかしここには大きな誤解があります。人の歯は年齢のせいだけで弱くなったり、抜けたりするわけではありません。また、最新の歯科治療はできるだけ歯を残すことに力を注いでいます。噛むことは生きること。QOL(Quality Of Life =生活の質)を守り、健康な人生を送るためのお手伝いをする、それが歯科医院の役割です。でもそのためには、治療に頼るだけでなく、歯を守るのは自分自身だということをしっかりとご理解ください。
ここでは悪くなってしまった歯の状態を、いかに残して、いかに改善するか、そこに込められた歯を残すための歯科治療の考え方を説明します。
今、あなたが通っている歯医者さんは、あなたの歯を大切にしてくれていますか。
歯科医院が掲げる診療科目として標榜できるのは歯科・小児歯科・矯正歯科・口腔外科という4つです。一般的な歯科とは、虫歯や歯周病、歯の根の治療、入れ歯やブリッジ、クラウン(被せ物)などがよく知られる歯科診療です。
一般的に歯科の治療は、ほとんど保険の範囲内で治療することができます。しかし、保険診療にはさまざまな制約があり、たとえば歯並びの治療やインプラントなどは保険外の治療となりますし、また、同じ治療であっても、そこに使用する金属や素材によっては保険が適用できないこともあります。
ここでは、歯科医院で行われる代表的な治療の種類と、最新の治療法についてもご紹介します。新しい治療法は保険適用範囲を超えることもありますが、日進月歩の歯科治療の最前線について、この機会にぜひ知っていただきたいと思います。