協力型臨床研修施設
歯科医師臨床研修は、「歯科医師が、歯科医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、歯科医学及び歯科医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身に付けることのできるものでなければならない」として平成18年4月から歯科医師臨床研修制度が必修化され導入されることとなりました。
朝倉歯科医院は、歯科医師の協力型臨床研修施設に指定、また歯科衛生士の実習施設として専門学校と提携しています。
歯科医師として、また歯科衛生士として大切な「患者さま中心の全人的医療」、そして「技術的な訓練だけでなく心づかいまで身につける」よう
、担当指導歯科医師・指導歯科衛生士が指導をしていきます。
研修者のコメント
朝倉歯科医院での研修
研修中の幼稚園での検診
研修期間を振り返ってみると、色々な経験をし、とても有意義なものになったと感じています。朝倉歯科医院は一般歯科をはじめとしてインプラント、矯正、予防歯科、院外では居宅、病院・高齢者施設への訪問診療なども行っています。
私も医院だけではなく施設への訪問や幼稚園・学校検診などにも同行しました。
訪問診療は医院の中とは違う雰囲気があり、そこでの診療はたいへんいい勉強になったと思います。
訪問診療だけではなく、医院へ来院患者さま数もたいへん多いので、いろいろなタイプの方々への接遇(診療の進め方や治療の説明などの方法)についても多くを学べたと思います。
今ではインプラントをやっている歯科医院も増えてきていますが、実際に院内でのインプラント手術なども何度も見学したことで、今まで以上に興味がわいてきています。
また、10月からは大学病院での研修がありますが、朝倉歯科医院での研修は、歯科医師としての第一歩というほんの短い期間でしたが、中身が濃い貴重な体験することができました。
最後に院長先生をはじめ指導医先生、スタッフの皆さんには、たいへんお世話になりました。
ありがとうございました。
研修期間:平成19年5月~9月
福岡歯科大学
これまでの研修医と出身校の紹介
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岡田 貴文 先生大阪大学
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立野 陽祐 先生福岡歯科大学
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佐藤元宣 先生福岡歯科大学
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品川 友希 先生福岡歯科大学
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山本理華子 先生鹿児島大学
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治山 真由美 先生福岡歯科大学
研修衛生士紹介
実習を終えて
私は最後の実習先が朝倉歯科医院で凄くよかったと思います。
今までの実習での気持ちは「早く帰りたい」とか思っていました。でも、朝倉歯科医院で実習を始めて「楽しい」と思う気持ちになりました。DHさんの仕事を見て、かっこいいなと思い、早くDHになりたいと思いました。
スタッフのみなさんも凄く優しい方ばかりで、落ち着いて実習に臨むことができました。分からない事を質問しても丁寧に優しく教えてくださって、とても分かりやすかったです。
実習を終わって帰る際に「勉強大変だけど頑張ってね」と笑顔で言ってくださったスタッフの方もいて、とても嬉しくて泣きそうになりました。心配してくださり、こんな心温かい歯科医院に実習させていただいて、凄く嬉しく思います。私が間違った時には、きちんと注意して下って、成長することができました。
1カ月間、いろいろと迷惑をかけてしまったと思いますが、本当にありがとうございました。
みなさんに出会えて良かったです。
太成学院大学
歯科衛生専門学校
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歯科医院での実習を前にオリエンテーションを行っているなにわ歯科衛生士専門学校生
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臨床実習で学んだことを高齢者や障がいを持った方の施設や検診などの場で体験していく臨地実習を行う新大阪歯科衛生士専門学校の実習生
- 大阪大学歯学部附属病院
大阪歯科大学附属病院
福岡歯科大学医科歯科総合病院
松本歯科大学付属病院 - 大阪府歯科医師会附属歯科衛生士専門学校
新大阪歯科衛生士専門学校
なにわ歯科衛生士専門学校
歯科医師研修目標
歯科医師臨床研修は、患者さま中心の全人的医療を理解し、
すべての歯科医師に求められる基本的な診療能力(態度、技能及び知識、判断力)を身に付け、
生涯研修の第一歩とすることである。なお、この目標については、毎年その施行状況を踏まえ検討し、
必要に応じて見直しを図る。
歯科医師臨床研修のねらいは以下の通り。
- 歯科医師として好ましい態度・習慣を身に付け、あわせて医の倫理を体得し、患者さま及び家族とのよりよい人間関係を確立する。
- 全人的な視点から得られた医療情報を理解し、それに基づいた総合治療計画を立てる。
- 歯科疾患と障害の予防及び治療における基本的技能を身に付ける。
- 一般的によく遭遇する応急処置と、頻度の高い歯科治療処置を確実に実施する。
- 歯科診療時の全身的偶発事故に適切に対応する。
- 自ら行った処置の経過を観察、評価し、診断と治療に常にフィードバックする態度・習慣を身に付ける。
- すべての医療従事者の役割を理解し、コミュニケーション能力を身に付ける。
- 専門的知識や高度先進的歯科医療に目を向け、生涯研修の意欲への動機付けをする。
- 歯科医師の社会的役割を認識し、実践する。
- 到達目標は、以下の「歯科医師研修の基本」については、研修歯科医自らが確実に実践できることが基本であり、頻度が高く臨床において経験することが望ましいものである。
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歯科診療補助
ドクター・アシスタント・患者さまの立場を経験。適確に効率良くアシストするためのタイミングやコツ、患者さまに対する思いやりの心などを習得します。 -
保健指導実習
ムシ歯や歯周病の予防に欠かせないブラッシング方法や指導者としての必要な知識を、乳幼児など様々な対象者を設定し、学習し、実習します。 -
歯石除去実習
歯石除去は歯型や歯並びが人によって異なり、使用する器具が鋭いため、慎重さと熟練度が必要です。歯型モデルや学生同士で実習します。 -
高齢者施設
身障者に対する口腔衛生の取り組みは、豊かな知識と、配慮が必要です。ボランティアとしてブラッシング指導を通じて、親交を深める心あたたかな実習です。 -
臨床実習
最先端の歯科診療を行っている大阪歯科大学で、歯科・口腔衛生の研究者のもと、最新治療や高度な手術の見学など現場で体験することができます。