レーザー治療
広範囲な歯科治療を
レーザー(炭酸ガスレーザー)で優しく治療
歯科治療で多く用いられる炭酸ガスレーザーは、波長1万660nmのレーザー光で歯に照射すると蒸散作用で虫歯菌や歯周病菌を一瞬にして蒸発させてしまいます。また、殺菌作用や創傷治癒促進作用もあり、傷ついた組織や細胞の再生を促進するため、歯周病の再発率も低いといわれています。また、非透過性レーザーである炭酸ガスレーザーは生体組織の表面の水分に作用しますので、周囲の組織の損傷もなく、アレルギー体質の人、妊娠中の女性でも使用でき、痛みがなく安全で優しい治療といえます。
炭酸ガスレーザーとは
麻酔のダメな人、その他アレルギー体質の人、妊婦の方、人工透析治療を受けられている方(カルシウム不足で歯が弱っている人)にも痛みがなく優しく治療をすることができるレーザー治療を行っています。レーザー光の調節で、さまざまな歯科治療に応用できるのです。歯を削らずに虫歯になった箇所を蒸散(一瞬のうちに蒸発・殺菌)させて治療。虫歯の予防(レーザー照射で歯の表面を一瞬溶かして、再度凝固させると硬く強くなるのです)。
歯の神経の病気の治療、歯の根に溜まったウミを除去するメスに使用したり、口内炎の治療にも使っています。また、歯周病(歯槽膿漏)にかかった歯茎の治療にも利用します。
歯や歯茎を健康的な色(色素の除去による審美的な治療:ブリーチングのページも見てくださいね)にすることにも応用します。
もちろん、外科・整形外科で使われているようなレーザーメスとしても使用します。(痛みが従来のメスを使った時よりも小さいのが特徴です)
炭酸ガスレーザー使用例
歯周病による歯肉の腫脹
- 術前
- 7日後
このような症例でも術中、術後のいたみはなく、麻酔なしで処置しました。歯周病による歯肉の発赤腫脹、膿が出てくるなどの症状には、レーザー治療は最適です。
歯肉切除
- 術前
- 術直後
- 7日後
麻酔なしでの切除です。術中は多少のチクチク感はありますが、術後は痛みはありません。
黒く炭化している部分は2~3日で取れます。
- 術前
- 術直後
- 7日後
表面麻酔だけでレーザーを照射する事により、黒ずんだ歯肉をピンク色に回復します。
通常、術中、術後に痛みはありません。(症例は比較のため、半分だけ歯ぐきにレーザーを照射しました。)