MFT(口腔筋機能療法)で初期の「出っ歯・開口などの歯列不正」を改善
MFTは口腔周囲筋の機能を改善する訓練法です。
日経Goodayの記事に「口をぽかんと開けて無意識に行う“口呼吸”が、健康や美を損なう元凶」
というのが出ていました。記事は顔のたるみをとって「口呼吸が美容や健康に与える悪影響」を紹介していました。
この記事は美容からの切り口で構成されていますが、子供さんによく見られる「子供さんが口をぽかんと開けている」という状況と同じです。
最近「子供さんが口をぽかんと開けている」「姿勢が悪い」「出っ歯である」という悩みが増えています。これは口腔周囲筋のバランスの欠如と口呼吸が原因です。
歯の外側には口唇や頬、内側には舌があって、これらの筋肉が常に歯に圧力をかけています。この力のバランスが崩れると歯は正しい位置を保つことができず、出っ歯や開口などの歯列不正になってしまいます。
MFTで口腔内の環境を改善して舌の位置や口腔周囲筋の環境を改善すると、「食べる」「飲み込む」「話す」、また「口呼吸から鼻呼吸」になり、その結果、歯列不正も改善できます。
マウスピースを用いた矯正にはプレオルソやインビザラインシステムがあります。プレオルソは歯の誘導、筋機能訓練、顎の位置の正常化することができ、受け口や叢生、上顎前突、過蓋咬合を改善することができます。
子供さんだけではなくMFTは舌の位置や舌圧のバランスが整ってくると、小顔効果があり、口元がしっかりして若々しくなります。高齢になり「食べたものが残る」「むせる」など嚥下機能の低下も予防でき、入れ歯が落ちる、動くこともなくなります。
まずは舌圧測定器で舌圧を検査することをお勧めします。正しい咀嚼、嚥下、姿勢、発音、口呼吸に舌圧は大切な役割があります。舌圧の平均は成人男性で35kPa、成人女性で30kPa。70歳以上の方では20kPaは必要です。
正しい咀嚼、嚥下、呼吸、発音は舌の位置と舌圧のバランスが大切です。詳細はかかりつけの歯科医院にご相談ください。
さて、日経Goodayの記事には口呼吸を改善する体操として「あいうべ体操」がこのように紹介されています。
MFT治療と並行して行うことで日頃から口呼吸を鼻呼吸に改めるようにしてください。