顎関節症③
顎関節症の主な治療方法
顎関節症はさまざまな要因が複雑に重なり合って発症するといわれています。
中でも生活習慣や食習慣、姿勢やクセなども大きな原因であることがわかっています。
また、ストレス社会といわれるように、私たちを取り巻く環境はストレスだらけで、知らないうちに歯を食いしばっていたり、笑っていてもどこか緊張していたりしがちです。ですから、顎関節症の軽減と予防のためには、生活・行動を見直したり、ストレスと上手に付き合う努力をするといった、「自分自身で行なう”セルフコントロール”」が、まず大切になります。
歯科医院をはじめ、医療機関では原因となり得る行動や姿勢、生活習慣などを共に考え、自覚を促す「行動認知療法」を行なうことがあります。
また歯にスプリント(マウスピースに一種)を装着し、噛みしめや歯ぎしりによる顎関節への負荷の軽減をしたり、歯科医師が顎関節や筋肉をストレッチするマニビュレーション療法や痛みがひどい場合には炎症を抑える薬を投与したり、精神的なストレスがある場合には抗うつ剤などを処方したりすることがあります。
顎関節症の治療をすることで、頭痛や肩こり、手足のしびれなどの不定愁訴が軽減されることもあります。