顎関節症① 顎関節症の原因
額関節症は一般的に以下の3つの症状(機能障害)が出ます。
① 口を開け閉めしにくい
② 口を開けると顎や顔に痛みがある
③ 顎を動かす時に顎関節に雑音がする
患者数は子供から高齢者まで幅広く、ここ十数年で約1.5倍と増加しています。頭痛肩こり、目の奥の痛み、耳鳴りなど不定愁訴を伴うことが多く、発症すると完治難しい病気です。
顎関節症の原因
顎関節症はかつては「咬み合わせの異常」に原因があるとされていましたが、現在では食習慣や噛み方の癖、寝るときの姿勢やストレス等いくつもの原因が重なって起きることがわかっています。
図.43にあるように下顎頭の関節円板に接する部分を顆頭(かとう)と言いますが、顎関節は頭蓋骨の関節窩 の窪みに下顎頭(顆頭)がはまり込む形になっています。
開口するとき、耳の前にある関節部分に触れてみると下顎頭が前にスライドしているのが分かりますが、下顎頭が滑らかに動くために最も大切な役割をするのが関節円盤、筋肉、靭帯、関節包です。
何らかの原因でこれらが傷ついたり、ずれを引き起こしたりして正常な動きを妨げられると顎関節症になり、様々な障害が発言します。
顎関節症は主な症状別に5つのタイプに分類されます。原因も症状も様々です。次回はそれらを見ていきましょう。