免疫の話① 免疫とは不健康な粘膜では機能しない
SNSをよく見ていますと、新型コロナウイルスの感染が広まるにつれ、私たちが本来持っている「免疫」についての話がよく見受けられるようになりました。
現在のところ有効なワクチンや特効薬が市井に出てきていない状況です。予防するには「3密を避ける」「うがい・手洗い・マスク」です。そして「免疫」です。
そこで見つけた「免疫」のお話を紹介します。
【免疫はよくお城に例えられます。お城でいちばん大切な場所は天守閣です。天守閣の側には兵士が守りを固めています。その周りには内堀があり、その内堀を外堀が囲んでいます。
外敵がやってきた場合、天守閣から遠い外堀で侵入を防ぐことができれば安心ですね。これを私たち人間の体に置き換えてみましょう。お城で最も大切な天守閣にあたるのは、体内細胞です。そして外堀にあたるのは、私たちの体と外界の接点になる粘膜です。
体にある粘膜を上から順に見ていくと、口の中の粘膜、鼻の中の粘膜、気管の粘膜、胃や腸の粘膜、膀胱や子宮の粘膜、性器の粘膜といった具合に、たくさんの粘膜があることがわかります。そしてそれらの粘膜が健康な状態を保っていないと、外的とも言うべき細菌やウイルスなどが簡単に体内に侵入してきます。
つまり粘膜が不健康な体は、外堀が埋まって、外敵が簡単に侵入できるお城と同じ状態ということなのです。】
次回は免疫のセルフチェックのお話です。