現在、世界中で猛威をふるう新型コロナウイルス。
収束までには、まだまだ時間がかかりそうです。
SARS、MERSと次々に変異して出現する新たなウイルスや毎年のインフルエンザに脅かされ続けている私たち。
第2波、第3波をかいくぐっていくには「マスク・手洗い・うがい」に加え、もう一段ギアを上げて、防御力を強めていく必要がありそうです。
実はその鍵を握っているのは「歯みがき」なんです。
患者さんと、安全な診察環境を守るため、歯科医院では徹底した感染対策を行っております。
ご理解、ご協力をお願い申し上げます。
- 検温、体調についての問診にご協力ください。検温や、感染症に関連する問診をさせていただいております。発熱、せき、強いだるさ、息苦しさなどの症状のあるかたは受診をお控えください。
- 3密を避けるため予約枠を調整中です。ユニットなどの念入りな消毒と換気を徹底するために、予約の間隔を空ける調整をさせていただいております。待合室の3密を避けるため必ずご予約ください。
- 急を要さない治療やケアについて。感染の拡大状況によっては、急を要さない治療や定期検診、クリーニングなどについて、延期をお願いさせていただくことがあります。
- 手指の消毒とマスク、ガラガラうがいを。来院時には手指の消毒を、治療以外はマスクを、診察時にはうがい薬を使ったブクブク・ガラガラうがいをお願いしています。ご協力をお願いいたします。
- 治療のご相談は遠慮なくお電話で!治療や定期検診、メインテナンスなどのご相談やご予約については、お電話(やメール)で承っております。遠慮なくお気軽にお問い合わせください。
院内感染防止対策
歯科医院の感染症予防対策の基本はスタンダードプリコーションです。
スタンダードプリコーションとは、1996年に米国疾病管理予防センター(CDC)が公表した予防政策を言います。
標準予防策ともいわれ、「予想される感染病態にかかわらず、すべての人の血液や体液・唾液などの湿性物質は感染性を有するものとして取り扱うものとする」という考え方です。
歯科は、常に口腔内粘膜および血液への接触にさらされ、さらに血液、体液の混入した飛沫がエアロゾルとして浮遊するなどしていることから、一般病院以上の感染予防策がなされてきました。
患者さんを感染から守るだけではなく、全ての医療従事者を感染から守るという院内感染の考えで、今回の新型コロナウイルスだけだではなく、あらゆる感染症に対する予防対策をしています。
歯科医院において安全管理対策、院内感染対策の構築、医薬品や医療機器の安全確保や管理規程等を整備すべきことが義務付けられています。
当院もいち早くスタンダードプリコーションを取り入れてきました。安全管理委員会(歯科診療所ではスタッフミーティングで可)を設けて、医療安全確保のための指針の策定、従業員への医療安全に関する教育・研修の実施、医療事故の報告、その他医療安全にかかわる措置をとっています。
当院では院内感染防止対策として、
- ・マスクとグロ-ブ(医療用ゴム手袋)、ゴ-グルの着用。
・患者さん用エプロン、患者さん毎に廃棄。
・治療器具は、ドリルなどのハンドピースを含め患者さん毎に交換し、消毒滅菌。
・口腔外バキュ-ムの使用により、エアロゾルの吸引。
・診療台や操作パネル等の消毒液による清拭。
・スタッフの頻繁な手洗いと手指消毒。
・診療室内での空気清浄機の多数設置 - ・待合室のドアを開放して換気しています。
・待合室への消毒液の設置。
・ドアノブや取っ手、手すりの消毒液による清拭。
・待合室の椅子の消毒液による清拭。
・診療室に入る前に手指の消毒
・来院時に体調についての問診票の記入、体温測定、パルスオキシメ-タ-による酸素飽和度の測定。
・フェイスシ-ルドの装着。
口腔ケアはウイルス感染、誤嚥性肺炎予防に有効です。それだけでなく全身疾患が予防できます。歯科治療を放置するのはかえって良くありません。治療は継続しましょう。