歯周病と全身疾患の深い関係②
血管内に発生するプラーク
日本臨床歯周病学会のホームページには、歯周病が全身に及ぼす影響について
狭心症・心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などをあげ、解説しています。
「動脈硬化により心筋に血液を送る血管が狭くなり、ふさがってしまい心筋に血液供給がなくなり死に至ることもある病気です。
動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていましたが、別の因子として歯周病原因菌などの細菌感染がクローズアップされてきました。」と解説しています。
⇐血管内に詰まるプラーク
歯周病原因菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)が出来血液の通り道は細くなります。プラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まる、また塊が血管内を流れ、別の血管の細いところで詰まります。
それが心臓で詰まれば心筋梗塞、脳で詰まると脳梗塞となるわけです。
ですから、血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも、歯周病の予防や治療は重要なのですね。